英国の大学ルールに沿って論文フォーマットを確認する方法

学部ハンドブックの探し方から、レポートの読み方、修正後の再チェックまで。学部課程の卒業論文、taught master's(講義中心の修士)の論文、研究論文に対応しています。

読了目安 8分Dissertation Format
ひとことで言うと

英国の論文書式は、学部ハンドブック、大学規則、指定された参考文献スタイルの3層で決まり、通常は学部ハンドブックが最も具体的です。提出前に大学・学部・学位レベルを選んで.docxをアップロードし、余白、フォント、行間、ページ番号、目次、キャプション、参考文献を原文の条項と照らして確認しましょう。

1. 書式ルールの出どころ

英国の論文書式ルールは、学部ハンドブック、大学規則、指定された参考文献スタイルの3層から成ります。同じ大学でも学部や学位レベルが違えばルールがまったく異なることがあるため、Dissertation Formatは最も具体的なものから順に参照します。

  1. 01学部ハンドブック論文のハンドブックやモジュールガイドです。通常、余白、語数、構成、参考文献表記が定められています。
  2. 02大学規則研究学位で一般的で、たとえば論文の提出や製本に関する規則です。
  3. 03標準の参考文献スタイル図書館が推奨するスタイルで、Cite Them Right Harvardなどがあります。

2つの層が食い違う場合は、より具体的なほうが優先されます。学部ハンドブックが大学規則に優先し、大学規則が標準の参考文献スタイルに優先します。

ハンドブックが見つからない場合は、当サイトの大学ページから公式情報へのリンクをご覧ください。学部が未対応のときは、ハンドブック(PDFまたはWord、25 MBまで)をアップロードし、抽出された各ルールを確認してからチェックしましょう。

2. 完全なチェックまでの4ステップ

  1. 01大学を選ぶ大学名で検索するか、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドで絞り込みます。
  2. 02学部と学位レベルを選ぶUG、PGT、PGRから選びます。各学部には、検証済み、学生による確認済み、公開ページ由来、ハンドブック必要のいずれかの対応状況が表示されます。
  3. 03Wordの論文をアップロードする.docxのみ、20 MBまで。PDFでは余白やスタイルを正確に読み取れないため、Wordから.docxで保存してください。ファイルは7日後に削除されます。
  4. 04サマリーを確認し、必要なら詳細を開く無料のサマリーでは、種類ごとの問題件数がわかります。詳細レポート(10クレジット)では、各問題の場所、現状と要件の比較、直し方、根拠となる条項が確認できます。

3. レポートの読み方

Dissertation Formatのレポートでは、すべての指摘が同じ構成です。場所 → 現状と要件 → 直し方 → 根拠となる条項。

「必須修正」は、ハンドブックに明確な要件があることを意味します。「推奨」は、ハンドブックの記述が曖昧、または一般的な慣例に基づく指摘です。迷ったときは、原文の条項と指導教員の判断が最終的な基準になります。

まず「必須修正」から対応し、そのあと推奨事項を検討しましょう。修正後は、14日以内なら同じ論文を5クレジットで再チェックできます。

4. 減点につながりやすい書式のミス

以下は、英国の大学がよく定める書式ルールの種類です。具体的な数値は大学によって異なり、常に学部ハンドブックが優先されます。

項目ハンドブックで通常定められる内容よくあるミス
余白各余白、広めの製本側余白Wordの初期設定2.54 cmのまま
フォントと行間書体、サイズ、本文の行間脚注やブロック引用だけ行間が違う
ページ番号位置、前付けはローマ数字前付けと本文の間にセクション区切りがない
見出しと目次番号付け、レベル、自動目次手入力の目次が実際の内容とずれている
キャプション番号付け、キャプションの位置番号の飛び、表のキャプションの位置違い
前付け表紙、アブストラクト、宣誓書、謝辞の順序オリジナリティの宣誓書がない
語数上限と除外される範囲参考文献や付録まで数えてしまう

5. 学部・修士・博士で何が変わるか

同じ大学でも、学位レベルごとに書式ルールが異なることがよくあります。他の課程の友人のものではなく、ご自身のレベルのハンドブックを確認してください。

UG · 学部課程の卒業論文ルールは通常、学部やモジュールのハンドブックにあります。構成、語数、行間、参考文献スタイルなどです。
PGT · taught master's(MA、MSc、LLM)こちらも学部ハンドブックで定められ、構成が長めで、アブストラクトやオリジナリティの宣誓書を求められることがよくあります。
PGR · 研究論文(PhD、MPhil)多くの場合、論文提出に関する大学規則が適用されます。余白、製本、前付けの順序などが含まれます。

チェックを始めるときに、正しいレベルを選んでください。Dissertation Formatは、その学部とレベルのルールを適用します。

6. Wordでよくある問題を直す方法

書式の問題の多くは、手作業ではなくWordの標準機能で直せます。汎用的な数値ではなく、ハンドブックの値を使ってください。

  1. 01余白と用紙サイズレイアウト → 余白 → ユーザー設定の余白。ハンドブックの値を各余白に設定し(広めの製本側余白も含む)、文書全体に適用します。
  2. 02フォントと行間「標準」スタイルと見出しスタイルを変更します(ホーム → スタイル → 変更)。すべての段落が同じルールに従います。
  3. 03ページ番号前付けと本文の間にセクション区切りを挿入し、セクションごとにページ番号の書式を設定します。
  4. 04見出しと目次見出し1・2・3のスタイルを適用し、自動目次を挿入して、保存前に更新します。
  5. 05キャプション図と表には「図表番号の挿入」を使い、番号が連続するようにします。キャプションはハンドブックの指定どおりの位置に置きます。

修正したファイルは.docxで保存し、再チェックしてください。ハンドブックとこのガイドが食い違う場合は、ハンドブックが優先されます。

7. 参考文献スタイルの選び方

自分で選ぶのではなく、ハンドブックが指定するスタイルを使います。英国の大学で最も一般的な4つは次のとおりです。

Harvard(著者・年方式)多くの大学がCite Them Right版を採用しており、句読点などの細部は異なります。
APA心理学や教育学で一般的です。
OSCOLA法学向け。脚注での引用、判例名の「v」表記が特徴です。
番号方式(IEEE、Vancouverなど)工学や医学で一般的で、初出の順に番号を振ります。

8. 提出前チェックリスト

  • 自分の学位レベルの今年度の学部ハンドブックを入手する
  • すべての見出しにWordの見出しスタイルを使い、目次を更新する
  • 前付けと本文の間にセクション区切りを入れ、ページ番号の書式を別々に設定する
  • 図と表の番号は手入力ではなく「図表番号の挿入」で付ける
  • ハンドブックの数え方で語数を数え直す
  • Dissertation Formatでチェックし、修正後は14日以内に再チェックする
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